音の記憶

written by Yumi Notohara

2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

『モーツァルト:ピアノソナタ全集 レオンスカヤ』

『モーツァルト:ピアノソナタ全集 レオンスカヤ』(6枚組)CDレビューを書きました。(『音楽現代』2022年5月号)

「ヒロシマと音楽」データベースの更新

久しぶりに「ヒロシマと音楽」委員会所蔵のデータベースを更新しました。このデータベースは、「ヒロシマ」を題材にした、あるいは「ヒロシマ」に関わる音楽作品情報をデータベース化したものです。 1995年に「ヒロシマと音楽」実行委員会(その後「ヒロシマ…

アンサンブル・アッカ第20回定期公演のご案内

広島の現代音楽グループ、アンサンブル・アッカの20周年記念公演に登壇させていただくことになりました。コンサートのテーマは「広島と音楽」、私自身はコンサートの前に「戦後の広島/ヒロシマと音楽」の流れについて少しだけお話する予定です。その後、作…

2017年自選レビュー3選

過去に書いたレビューについては、リスト化するだけでもかなりの時間と労力が必要となるので省略します。ここでは、2017年以降に書いたもので印象に残ったもの(かつ、ネット上で閲覧可能なもの)3点だけを、「自選レビュー」として紹介します。 なお、公演…

ドキュメンタリー映画「音の記憶・つながり」(2013年公開、2015年DVD刊行/非売品)

ドキュメンタリー映画「音の記憶・つながり」 被爆の翌年から4年余り活動した「広島学生音楽連盟」の音楽活動について追跡したドキュメンタリー映画です。「ヒロシマと音楽」委員会が広島のNGO ANT-Hiroshima と共同製作し、2013年7月に完成、翌8月に広島市…

闇に潜む声:『ジョーカー』『チェルノブイリ』にみるヒドゥル・グドナドッティルの音楽

映画『ジョーカー』で2020年アカデミー作曲賞を受賞したのをはじめ、2019年制作のドラマ・シリーズ『チェルノブイリ』でも様々な作曲賞を受賞したヒドゥル・グドナドッティルの音楽について、下記に寄稿しました。 mercuredesarts.com

映画「コミッサール」に描かれた母性とその行方

旧ソ連で製作された映画「コミッサール」。 1967年に一旦完成をみるも、その内容ゆえに上映禁止となり、87年に至ってようやく公開されたものです。音楽を担当したのはシュニトケ。ロシアに生を受けながらもユダヤの血を引く彼が、本作の作曲を手がけた意味は…

ウクライナ侵攻で露呈した音楽の「政治性」

2022年2月24日、ロシアのウクライナへの軍事侵攻で始まった戦争が、クラシック音楽界にも大きな波紋を広げています。世界的指揮者ゲルギエフや、ソプラノ歌手ネトレプコの「追放」もそうですが、「ロシア・ボイコット」と言った憂慮すべき事態も起き…