音の記憶

written by Yumi Notohara

2022-01-01から1年間の記事一覧

イギリスのチャリティー・ショップ〜「慈善活動」としての音楽への示唆〜

チャリティ・ショップで購入した品々 9月末にようやく見つけたフラットに移り、こちらでの生活がいよいよ始まりましたが、日本からは最低限の服や化粧品、本などしか持参しておらず、全てイチから揃えることになりました。 そこで活用しようと思ったのですが…

連載「イギリス探訪記」の始まり

ウェブ音楽批評誌『メルキュール・デザール』にて、連載「イギリス探訪記」を書かせていただくことになりました。これから来年9月までの約1年間、イギリスでの体験をもとに新たに気づいたこと、感じたことを書いていきます。あくまで自己流の解釈、視点によ…

ヴォーン・ウィリアムズ生誕150年

10月12日、イギリスの作曲家ヴォーン・ウィリアムズが生誕150年を迎えました。季刊誌『礼拝と音楽』の秋号(10月11日発売)ではこの作曲家の特集が組まれましたが、私は「ヴォーン・ウィリアムズの生涯」を書かせていただきました。 150年という節目の年…

もう一つのロンドン滞在記

下記でもロンドン滞在記を書いています。 ongakugaku.hatenablog.com

ヘンデルの《メサイア》ゆかりの地

ロンドンにあるヘンデルゆかりの地を訪ねてきました。当初は「ヘンデル・ハウス博物館」に行く予定でしたが、来春まで休館中とのことだったので、ヘンデルが繰り返し慈善コンサートを開き、《メサイア》が毎年演奏されていたという捨子養育院の跡地へ。もち…

女王崩御の報を受けて

9月8日の夕方、BBC Promsでのネゼ=セガン指揮、フィラデルフィア管弦楽団による演奏会に臨むべく、裏手にあるインペリアル・カレッジのカフェでくつろいでいたところ、お店のテレビでエリザベス女王逝去のニュースが流れているのに気づきました。急いでカフ…

ロンドンでの研究/音楽鑑賞生活の始まり

King's College London, The Maughan Library 9月1日より1年間、イギリスのKing's College Londonにて客員研究員をすることになりました。ロンドンに来るまで道のりは長かったですが(コロナと戦争の勃発により、予約していた飛行機の運休や変更が相次い…

Noism×鼓童「鬼」公演評

ロームシアター京都のWEBマガジン『SPIN-OFF』にNoism×鼓童「鬼」の公演評を書きました。 rohmtheatrekyoto.jp

柿木伸之『燃エガラからの思考 記憶の交差路としての広島へ』

ベンヤミンなど20世紀ドイツの哲学・美学を専門とし、幅広く芸術論も手がける柿木伸之氏は、「広島」をめぐる思考においても鋭い眼差しをもっておられます。この新刊に収められているのは、前著『パット剥ギトッテシマッタ後の世界へ』(インパクト出版会 20…

兵庫芸術文化センター管弦楽団 第134回定期演奏会

兵庫芸術文化センター管弦楽団 第134回定期演奏会(6月11日公演)の評を書きました。『音楽の友』8月号に掲載される予定でしたが、紙面の都合で9月号に掲載されるとのことです。

河野文昭プロデュース室内楽シリーズVol. 7

河野文昭プロデュース室内楽シリーズVol. 7 (2022年6月4日@京都府立府民ホール アルティ)の公演レヴューを『音楽の友』8月号に書きました。

京都ミューズ主催 ブラームス《ドイツレクイエム》

京都ミューズ主催 ブラームス《ドイツレクイエム》のプログラム・ノーツを書きました。 当日は私も会場に行きましたが、この作品は生で聞くと鳥肌が立ちますね。また、コロナのために3年近くもの間、こうした大規模な声楽作品の上演ができなかったそうで、…

「戦争/暴力」と人間ー美術と音楽が伝えるもの(公開シンポジウム)

「『戦争/暴力』と人間ー美術と音楽が伝えるもの」と題して、2018年から19年にかけて計2回のシンポジウムを行いました。 その内容と報告を下記のサイトで行なっています。 onpitsusya.jimdofree.com

企画展「音楽から伝えるヒロシマ」と講演「『ヒロシマ』が鳴り響くとき」開催のお知らせ

企画展「音楽から伝えるヒロシマ」が、7月9日から3ヶ月にわたって広島市立中央図書館で開催されることになりました。 関連企画として、私は8月21日(日)に「ヒロシマの音楽」をテーマにした講演を行います。 また、展示の方では、2013年に製作したドキュメ…

「ヒロシマ・シンフォニー」の視聴とフリートーク「音楽と戦争」

E. アールトネン(Wikidataより) ロシアによるウクライナへの軍事侵攻は、音楽界にもさまざまな形で影響を与え続けています。プーチン支持を表明していた音楽家の「追放」から始まり、ロシア音楽や音楽家のボイコットを呼びかける「文化的制裁」など。第一…

「生誕120年ウィリアム・ウォルトン」

ウィリアム・ウォルトン(The William Walton Trust, Websiteより) 『音楽現代』2022年7月号の特別企画「アニヴァーサリーな音楽家たち(その3)」にて、今年生誕120年を迎えたイギリスの作曲家、ウィリアム・ウォルトン(1902-1983)について書きました。エ…

北村朋幹 ピアノ・リサイタル

北村朋幹 ピアノ・リサイタル(2022年5月22日@京都府立府民ホールALTI)の公演レヴューを『音楽の友』7月号に書きました。

Special Chamber Concert Vol. 8 京都弦楽四重奏団 with 磯村和英 & 宮田大

Special Chamber Concert Vol. 8 京都弦楽四重奏団 with 磯村和英 & 宮田大 (2022年5月15日@京都府立府民ホールALTI)の公演レヴューを、『音楽の友』7月号に書きました。 出演|植村太郎 森岡聡(以上vn) 朴梨恵va 荒井結vc ゲスト:磯村和英va 宮田大vc …

日本センチュリー交響楽団第264回定期演奏会

日本センチュリー交響楽団第264回定期演奏会(2022年5月14日開催) コンサートレビューを書きました(『音楽の友』2022年7月号)

CD評『上野通明 IN CONCERT Recorded at Takasaki City Theatre 2022』

CD『上野通明 IN CONCERT Recorded at Takasaki City Theatre 2022』のレビューを書きました。(『音楽現代』7月号)

「ヒロシマ」を若者はどう聴くか(1)〜竹西正志作曲《哀傷》〜

*竹西正志『哀傷I』(音楽之友社、出版年不明)より 先日、「戦争と音楽」をテーマにした大学の講義の中で、被爆者でもある作曲家の竹西正志さんのピアノ作品《哀傷 I》を自宅で聞いてもらい、音楽を通して感じたことや考えたことなどを短いレポートとして…

半澤朝彦編著『政治と音楽―国際関係を動かす “ソフトパワー” ―』(晃洋書房、2022年)

半澤朝彦編著『政治と音楽―国際関係を動かす “ソフトパワー” ―』(晃洋書房、2022年)について、『メルキュール・デザール』5/15号で取り上げました(下記)。 mercuredesarts.com

古関裕而作曲《歌謡ひろしま》について

古関裕而が曲付けをし、被爆の翌年に発表された《歌謡ひろしま》については、当時の新聞記事以外の資料が一切見つからず、古関裕而記念館もその存在を知らない「幻の曲」となっていました。けれども、曲を覚えていた方(当時は広島市外在住)が、テープに吹…

広島交響楽団第417回定期演奏会

広島交響楽団第417回定期演奏会 コンサート・レビューを書きました(『中国新聞』2022年5月12日付朝刊)

京都市交響楽団第666回定期演奏会

京都市交響楽団第666回定期演奏会 コンサート・レビューを書きました(『音楽の友』2022年6月号)

兵庫芸術文化センター管弦楽団第132回定期演奏会

兵庫芸術文化センター管弦楽団第132回定期演奏会 コンサート・レビューを書きました(『音楽の友』2022年6月号)

『音楽の友』2022年5月号「特別企画心に響く若手のステージ〜辻彩奈」

『音楽の友』2022年5月号「特別企画心に響く若手のステージ」で、辻彩奈さんの記事を書きました

トリオ・スペリオール コンサート

トリオ・スペリオール コンサート・レビューを書きました(『音楽の友』2022年5月号)

日本オペラプロジェクト 團伊玖磨《夕鶴》

日本オペラプロジェクト 團伊玖磨《夕鶴》レビューを書きました(『音楽の友』2022年5月号)

日本センチュリー交響楽団第262回定期演奏会

日本センチュリー交響楽団第262回定期演奏会 コンサートレビューを書きました(『音楽の友』2022年5月号)